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ビートは不滅

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時代をちゃんと見極めて生きてきた人は、その時代に何があってどういう傾向だったか忘れずにいるし、過去を美化せずに話してくれるので、とーっても面白い。
ビートは不滅_a0022502_849588.jpg70年代前半は日々新しいロックミュージシャンが世に出てきた。まだロックが不良の音楽かのごとく言われていた上、今のように即情報を手にすることもないので洋楽雑誌は穴が開くほど読み、それなのに73年74年は来日ブームまで巻き起こったから大変。今のように古いものも聴くという過去を振り返すことが罪のような時代で(笑)、その都度、過去がダサくなり、新しい音が次々生まれた。ハード・ロックからヘビー・メタル、サザン・ロックからオルタナティブ、プログレからフュージョンが流行り始め、こら、待て、ロックは3コードバンドじゃろが!とパンク登場!

ビートは不滅_a0022502_10144228.jpgパンクは「俺たちバカあ、お前たち(政治家)は更にクッソ(f○ckin)」と一石投じて、それも速やかに消え、政治色が濃いと苦笑されるようになった。才能溢れるミュージシャンの出現が加速したが存続は難しく、裏でがっぽり稼ぐ芸能プロダクションがロックミュージシャンを操ったこともあった。現在その時代のミュージシャンの存在意義がドンドン巨大化している。(しかし昨日友人と時代をみてた人にとっては、それはそれで違うねー、ちょっと疑問になるねーという話もして盛り上がる)。
そして、どんなにミュージシャンがドラッグにおぼれ消えても、
ビートは生き、受け継がれた
ディスクがレコードからCDになり、CDでしか聴けない録音時のシークレットサウンドが話題になり、それまで持っていたレコードをCDで揃えるのが流行った。

ビートは不滅_a0022502_735344.jpg80年代から古いアーティストがリバイバルで聴かれるようになる。70年代のロック細分化、ブーム襲来に少年少女期だった人たちがアーティストになり、そのまた若い世代がリスペクトしてまた聴きだすようになる。オアシスやニルヴァーナ世代の学生が「フランク・ザッパやイエスが好きなんですよー」と私に言ったときは驚きとともに感心した。

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衰退していたミュージシャンに更にチャンスが訪れる、舞台に立った時はもうカリスマだった。ディランもルーも、イッギーまでも・・・。そうやってロック業界は巨大化していった。ジョニー・デップが自分の出演する映画でドラッグ中毒になった名優や自分が好きだったミュージシャンにオファーするところも、私がジョニーを好きなところだ。

ビートは不滅_a0022502_90534.jpgルーや、イッギーの時もそうだったが、ニコやボ・ディドリー&ロン・ウッドをライブハウスで目の前にしたとき私は「あの雑誌の人たちがここに生きてる」とかなり感激した!ビートルズはボ・ディドリーを尊敬していたが、ボは彼等が苦手で、ロン・ウッドを選んだ(MODS好きとしては当然に思う流れだけど、ビートルズ批判はかなり敵を作ったらしい。あとNICO・・笑うとスカーレット・ヨハンセンに似てるんですよ、だーれも信じてくれないけど、笑。笑顔の写真が残ってないものね~)。

ビートは不滅_a0022502_9561370.jpgミュージシャンの伝記的映画が頻繁に作成されている。
私にとっては若者の域で観にいった「リブ・フォーエバー」はみんな充分オッサンだった、そしてその映画を作る意義を問うミュージシャンの方が堕落してそうに見せてウワテだった、天晴れ、Brits.
UKロックシーンに衝撃を与えた「ニューヨークドールズ」のベーシスト、アーサー・ケインの映画「ニューヨークドール」。早すぎたデビュー、自堕落を反省し、モルモン教に入信後、再結成世界ツアーでメンバーと親交を深め亡くなるまでの話。
ブライアン・ジョーンズ、ストーンズから消えた男」ローリング・ストーンンズを作った本物のリーダー、殺害された謎解き映画。
そして最新作「ロニー~MODSとROCKが恋した男」(ううう、変な邦題!!)スモール・フェイセスのベーシスト、ロニー・レインの映画。MODSシーンに君臨したプライド高き男達の映画。
MODS組織には属さずMODSファッションでデビューし、新たな音を作り上げたTHE WHOもお二人が生きてる内に映画作っちゃいましょうよー!よー!
by nice68 | 2007-04-15 09:53 | MUSIC
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