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カフカ;変身

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カフカの変身を映画化。小学校から中学にあがる前に読んだ「変身」。その時 なんて下らぬ描写だろうと思ったほどだ。昆虫になるという空想が 幼稚で陳腐でその頃の私には退屈に思えた。
しかし中学になって再度 読んだら家族の変貌に怒りを覚えたのを記憶している。
しかしこの映画はあくまでも視覚の世界。パフォーマンス的であり、2年のうちに舞台化されるのは間違いない。カフカのテーマ 地位の低い生物に姿が変わることによって「人間がいかに無情であるか」はこの映画では あまり重要ではなかった。雨に打たれるガラス窓、その音、目、表情、空想、妄想、いやらしいくらいの愛情ある家庭、が映し出される。「ダンサーの顔だ」と思っていたら案の定、昆虫に変身した彼は 最後まで人間の姿で 手足をくねらせ昆虫を演じきる。ワンカット ワンカットが 興味ある色、風景である。写真はマックス・エルンストのよう(全体 ヒトの頭に見えるでしょ?)。あるカットがフランシス・ベーコンだったり、ビッフェやブラックだったり。もし カフカの展覧会があったなら 片隅で流れていそうなアートビデオというイメージだった。
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by nice68 | 2004-12-02 09:31 | FILM
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